ちょっと前のお話ですが、富山市岩瀬の街並みを散策したのでご紹介したいと思います。
岩瀬は江戸時代の商船・北前船の交易地として栄えた港町です。
現在でも、明治期に建てられた廻船問屋の家屋が多く残っていて、レトロな雰囲気が楽しめる富山市のホットな観光スポットとして注目されています。
北前船廻船問屋「森家」は国指定重要文化財にもなっており、以前に秋篠宮殿下が行啓されていました。
そして、今回最もご紹介したいのが、国登録有形文化財「旧馬場家住宅」です。
山ワ建設工業としては、2020年に保存修理工事に携わらせていただました。
詳しくはこちらのHPをご覧ください。
山ワ建設工業㈱HP>施工事例>建築工事>文化財
・国登録有形文化財 旧馬場家住宅(主屋等)保存修理工事
馬場家は森家と同じく、江戸後期から活躍した北前船主・廻船問屋の家です。
「岩瀬五大家」(馬場家・米田家・森家・畠山家・宮城家)の筆頭に挙げられ、「北陸五大船主」(広海二三郎(瀬越)、大家七平(瀬越)、浜中八三郎(塩屋)、右近権左衛門(越前河野)、馬場道久(富山岩瀬))のひとつに数えられています。
9代当主道久の妻はるは、旧富山高等学校(現富山大学人文学部・理学部)設立のために多額な寄付をしたことでも知られています。
表の通りから、裏の庭へつづく30mのトオリニワ(室内通路)や、33畳の畳が敷き詰められたオイ(広間)など、見どころが満載です。
入館料は大人100円、高校生以下無料と、とても良心的な価格となっておりますが、隣接する森家と合わせて共通券を購入すると180円でどちらも見学できるので、さらにお得です。
馬場家敷地内には旧米蔵をリノベーションした醸造所・パブの「KOBO Brew Pub(コボ ブリュー パブ)」があります。
チェコ共和国出身の熟練醸造家のコチャスさんとスロバキア出身のビール愛好家のボリスさんの二人で立ち上げたので、二人の頭文字を合わせて「KOBO」という名前がついてるそうです。
営業時間が11:00~18:00となっており、昼間から美味しいクラフトビールが楽しめるビール好きにはたまらない本格的なビアパブだそうです。
残念ながら、私はお酒が飲めないのでお邪魔できませんでしたが、店内も良い雰囲気になっているようなのでこちらも要チェックです。
他にも馬場家のお向かいには三角どらやきが人気の大塚屋さんがあり、海岸の通りには富山湾や立山連峰を一望できる展望台があります。(どちらも写真を撮り忘れてしまいました)もちろん、まだまだ見どころはたくさんあります。
お天気の良い休日に、ちょこっとお出かけしたい時にはぜひ岩瀬の街並みをおすすめします。